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デザイナーとして独立したい、でも自分にできるのだろうか。不安も多いと思います。失敗しないためにはどうすれば良いのか、行動を起こす前にまず自分の気持ちを整理してみましょう。
「何とかなるんじゃないの?」「とにかく今すぐ独立したい」そんな方にも読んでもらいたいと思います。
独立前の心構え【5つのポイント】
- なぜ独立したいのか
- 何が出来るのか
- 資金繰りは大丈夫か
- 人脈づくりはできているか
- 退職のタイミングと退職方法を考える
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シリーズの第2回目です。
2.何が出来るのか
意外とこれが難しいのです。デザイナー仲間でも話題になるのですが「これが出来ます!」って言いづらいんですよね…他人にブランディングの重要性を説きながら自己ブランディングとなると口ごもってしまうという…(汗)
しかし重要なポイントなので、頑張って考えましょう!
キャリアとスキルの棚卸し
転職する際によく言われる【スキルの棚卸し】。独立するにも必要です。
現時点で下記の質問に即答できますか?
- これまでにどのような仕事やってきましたか?
- 何が(どのようなサービスが)売れますか?
- それを売って生活していくためにはどのぐらい働く必要がありますか?
- チャレンジしてみたい分野はありますか?
独立が頭をよぎった初期段階の人にはかなり難しいでしょう(少なくとも私は無理でした)。
これらを明確にするために、まずはこれまでの職務経歴をリストアップし、具体的に何をやってきたか箇条書きにして見える化してみましょう。キャリアやスキルを整理することで、独立に向けて自分が何をすべきかも見えてきます。
自己ブランディング 専門分野を明確に
本格的なブランディングとはちょっと異なるのですが、ここではまず、専門分野を明確にすることを目指しましょう。
当たり前のことですが、フリーランスになったら自分で仕事を獲得しなければなりません。会社員時代は言われた仕事をこなしていれば給料をもらうことができましたが、独立後はそうはいきません。相当な知名度があるか強力な人脈があれば話は別ですが、そうでなければ独立直後から順調に受注できるデザイナーなんてそうそういません。自ら売り込み需要を掘り起こすなければ仕事を得ることができないのです。
しかし、何が強みか何が特徴なのかはっきりしないと売り込むことができません。考えてみてください。あなたを訪ねて来た営業マンに「何でもやります」「何でもできます」と言われて、あなたはその商品やサービスを買いたいと思うでしょうか?
無名のデザイナーにわざわざ発注したいと思わせるためには、記憶に残るような強みや特徴が必要なのです。
強みと弱み、自己分析
自分の強みを分析するには、SWOT分析など利用すると良いでしょう。SWOT分析は典型的な分析方法で、自分の強みと弱みを知ることができます。他にも分析方法はたくさんありますので、いずれ記事にしたいと思います。独立に向けて具体的な行動に移すまではしっかりじっくり分析してみましょう。
仕事内容やスキルだけでなく、自身の性格、人脈、話術、価格、趣味、デザインとは全く関係ないスキルなども含めて考えてみましょう。案外ニッチな強みが見つかるかもしれませんよ。
事業計画は…
自信と余力があれば、しっかりとした分析をもとにブランディングし、事業計画を立案していってもいいです。しかし時間が立つにつれ計画内容も変わってきます(笑)でもそれでいいと思います。視野が広がればいろんなアイデアが浮かんできますから。
今は自分の持ち味は何なのかはっきりさせることが重要です。事業計画についてはもっと具体的に独立が見えてきてからでも構わないので、ここでは特に述べません。独立準備編で記事にしようと思います。
フリーランス=自身が商品
クライアントにどんなサービスを提供することができるのか、競合するデザイナーにはない強みは何なのか、見えてきましたか?
逆に、フリーランスとして独り立ちするにはまだ力不足かもしれない、という不安材料も見えてきたかもしれません。その場合は、在職中にアピールできるような実績を作ったり、オンラインスクールで新たなスキルや資格を取得したり、人脈を構築したり…など、退職前にできることがあるはずです。しっかり自分を見つめましょう!
他の3〜5のポイントについては、また後日にて。