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適正料金はいくら?高めでOK!フリーランスのデザイン費を算出する方法

読了目安時間は約 11 分です。

デザイナー仲間から「Tobiのデザイン費は安い!」とお叱りを受けて少しずつ価格アップしていたところなのですが、とある行政機関から「ちょっと高めだよね」と言われてしまいました。金額以上のクオリティをモットーとしていて、まだまだお手頃価格のつもりでしたが、この発言にはショックを受けました。

常々感じていましたが、日本はデザイナーの価値が低すぎます! でも、安い報酬で満足しているデザイナーも悪いと思うんですよ。

というわけで、デザイナーとお金について考えてみました。

目次

フリーランス最初の壁「見積もり」

フリーランスになってどんどん仕事を獲得するぞ!と意気込んだものの、まず躓くのが「お見積り」。

自分のデザインにいくらの価値があるかわからないので、デザイン費をいくらに設定していいのかわからないのです。殆どの場合、会社員時代は会社側がデザイン費を勝手に設定していてたと思いますの。いざ自分で自分の価値を決めるとなると、まず何を基準に金額設定すればいいのか悩むのではないでしょうか?知り合いのデザイナーに聞いても、皆さん見積もりで躓いているようです。私もその一人ですが…

ということで、どうやってデザイン費を設定していけばいいのか、僕の経験を踏まえてまとめてみました。

「定価」が存在しないデザイン費

そもそも、デザイン費には「定価」がありません。なので極端な話、ロゴデザインで「100万円ください!」といってもOKなんです。しかし実績があれば高額報酬をもらえますが、それほど実績のない人の場合はどうすれば良いのでしょうか?

「1,000円でいいです」と言っちゃっても良いんですが、それでは生活できないでしょう。

相場はいくらくらい?

実際、相場はいくらくらいなんでしょうか?

私が見聞きした範囲ですと、だいたい時給換算で2,000〜3,000円くらいのようです。ただこれはあくまで平均値です。

高価格帯だとかなり高いです。日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)の参考金額を見ると結構お高いですよ。もっとも、これは大きな企業相手の金額と思われます。

しかし、ランサーズやクラウドワークスのワーカー募集を見ていると、逆にもっと安いです。時給換算で1,000〜1,800円…新人ワーカー相手にしているからでしょうけど、ちょっと安すぎませんかね。

というわけで、かなり振れ幅のある平均値です。

いろんな制作会社の料金を見ると、およその制作時間で割るとだいたい2,000円前後かなと思います。これもちょっと安くないですかね…どおりで給料上がらないわけだ

結局、自分の価値はどのくらい?

自分の価値を計るとき、大抵は他の人と比較をして決めるでしょう。

高額報酬をもらっている人を見ると「それは有名だから」と思い、無名のフリーランスなら「ランサーズ並みの金額じゃないと仕事取れないかも」と安く設定しがちです。でもそれは知名度を基準にした場合であって、自身のスキルに対しての価値ではありません。

正直なところ、僕も当初はかなり安く受注していました。ときには時給1,000円で受けていたこともあります。が、それでは生活が成り立たないとすぐ気づき、創業3ヶ月ですぐに価格改定しました。段階的に金額を上げていき、時給3,000円くらいに設定したところで生活が安定してきました。そこでようやく、知名度が無くても時給3,000円の仕事をこなすスキルがあった事に気づいたのです。今となっては、それでも安いと感じますが…。

時間単価の算出方法

相場や他人との比較で自分の価値を決めるのは決して良い方法じゃない、ということが分かってきました。

では時間単価の設定をどうすればいいのか問題を、どうやって解決したらいいんでしょう?

僕が実際どうやって理想の時間単価を算出したのか説明しながら、見ていきましょう。

時間単価は、希望の年収から割り出す

例えば希望年収360万とすると、12ヶ月で割って月30万円稼ぐ必要があります。土日祝を休みにして1ヶ月で20日働くとして、300,000円÷20日=日給15,000円です。1日8時間労働とすると15,000円÷8時間=時給1,875円となります。この金額設定なら生活できる…と思いがちですが、その考えは甘いです。

会社員時代と違って所得税や健康保険なども自分で払わなければなりませんので、それを考慮しておかなければ「あれ、なんか収入が少ない…」ということになりってしまいます。また、営業や経理なども自分で行いますので、8時間すべて制作時間に当てられるわけではありません。時給は1.3倍で2500円、実作業は6時間くらいで考えておいたほうがいいでしょう。

ただし、これは順調に隙間なく受注できた場合の例です。理想通りに受注できないことも多々あります。それも考慮したら、もっと金額を高く設定しておきたいです。

思い切って、1.5倍以上の2,800〜3,000円ぐらいが良さそうです。

ここまで来ると見積もり金額も算出しやすくなります。例えば『このフライヤーは初校制作に6時間、修正に2時間、打ち合わせやその他事務処理に2時間、合計で10時間くらい掛かりそう』であれば、時給3,000円×10時間=デザイン・制作費30,000円と算出できます。これなら現実的ですね。

結論として、得たい年収から算出した時間単価の1.5倍程度が、ほどよい金額設定だということになります。

安すぎても高すぎても問題あり、でも…

はじめは不安から安めの金額設定しがちです。

一見仕事は得やすいのですが、薄利多売になり相当労働時間を増やさないと稼ぐことができず、ブラック労働になってしまいます。そのうえ一旦低価格で受注すると、次回取引も低価格を求められ値上げが難しい状況になります。最悪の場合、低価格設定が知れ渡るとずっと低価格路線で受注し続けるという悪循環に陥ってしまいます。

長時間労働のわりになかなか経済的に楽にならず、さらに割りに合わない案件に手を出してしまう…それで結局会社員に逆戻りした方も実際におられます。かといって実力より遥かに高い金額に設定すると依頼が来ない可能性もあります。

でも、考えているよりもちょっと高めの金額設定を押し通していったほうが、僕の経験上よい結果に結びつく事が多かったですね。

その金額では高すぎる?

自分が得たい年収から算出した、理想の時間単価が出ました。次に考えるのが「この金額で仕事取れるかな」だと思います。正直、僕は不安でした。

しかし実際やってみると、仕事が減るわけでもなく割と順調でした。高いと感じるクライアントもいましたが、逆に「それなりのクオリティのデザイナー」と認知してくれる方が増えたように感じました。

意外なことに、面倒なことを言うクライアントが激減しました。すべてがそうだと言うつもりはありませんが、やはり安い金額を求めるクライアントはブラックな方が多い、ということだったみたいですね。

それからは、最初は安いなーと思いつつ「最初は我慢」と頑張って受けていた安い仕事を、徐々に減らしていきました。

現状の単価設定に満足しない

相場を無視した金額設定は正解でした。相場ってのは、労働者を安く扱いたい人が勝手に設定したものだったのですかね?

しかし、それなりに名の通ったデザイナーならもっと高額です。

これは会社員時代から思っていたことなんですが、デザイナーってある意味「カウンセラー」とか「コンサルタント」と似ているんですよね。だって、ヒアリングしてお客さんの悩みや課題をあぶり出して、デザインの力で解決を目指すんですから。

カウンセラーやコンサルタントなら、時間単価は5,000円以上です。これぐらいいただいてもOKだと、個人的には思っています。

とはいえ、さすがに相場より高くなってくると、お客さんは「なんでこんなに高いの?」と感じ始めます。

そうです、単価を高くしても相手を納得させるには、理由付けが必要なんです。

ただのデザイナーじゃない、他にも〇〇ができる!

「すごいデザインができる!」でもいいんですが、特別な賞を取るなどしないとなかなか難しいでしょう。

それよりは「デザイン+α何かができる」の方が断然アピールしやすいです。要は「希少価値」があればいいんです。

例えば「デザイン+企画立案」というように、本当にコンサルタント的な立場になるのも良いですし、Webだと「デザイン+HTMLやCSSもできる」として、フロントエンド兼デザイナーとかもOKです。

報酬を上げる方法で最も早く効果を出せるのは、スキルの組み合わせだと思います。デザイン+プログラミングとか、デザイン+マーケティングとか、色んなパターンが考えられます。

デザインを追求して高額報酬を得ようと思うと相当ハードモードになります。数少ないハイパーデザイナーの椅子を奪い合うことになるので、かなり消耗するのは間違いないでしょう。

スキルの組み合わせなら、組み合わせ方によっていくらでもバリエーションが出せます。ニッチなところも狙えますし、生き残り確率は断然高いですよ。

特に組み合わせるスキルがない!という場合は?

いろんな勉強会に参加して見聞きするのがいいと思います。今ならいろんなオンラインミーティングが開催されていますので、ハードルは劇的に下がっています。僕もWordPressの初歩はオンラインミーティングで学習しました。結構、習得できますよ。

「不安だからしっかり学習したい」という方は、今からでもスクールに通うといいですよ。これもいろんなオンラインスクールがありますので、検討してみてください。

デザイナーはもっとお金のリテラシーを身につけるべき

デザイナーは、安い金額を要求するクライアントには「生活できない金額を要求するのか?」と抵抗する必要があると思っています。

しかし、本当にデザインの価値がわからない素人さんもいるので、あえてお安く(=工数を減らす)のもアリだと思います。「きれい < 安い」という価値観もあるので、必要以上にデザイナーの価値観を押し付けるのも良くないですからね。

自分の価値設定を他人に委ねないようにしましょう。そうしないと、ブラック企業やブラック上司、ブラッククライアントにいつまでも虐げられますよ。それでもいいんですか?

見積書作成に便利なツール

見積書をExcelなどスプレッドシートで作成すると結構時間かかるんですよね。あと、うまく管理しないとファイルが大量にできてしまって管理がとても大変です。コピペで時短しようとして、品名間違えたり…ええ、たくさん失敗しましたよ…。

それでもっとミス無く手軽に見積書を作成する方法はないかと探していたところ、たどり着いたのがクラウド会計ソフトを使う方法です。

必要事項を入力すれば簡単に見積書を作成でき、ファイルを書き出さなければ散らかることもなく、検索も簡単です。そのうえ後工程も時短できます。たとえば『freee』や『MISOCA』だと、見積書を作成すると請求書にひも付いて自動的に作成されます。領収書はもちろんのこと、会計ソフトですので確定申告書類もできます。

やっぱりクラウドは便利です。無料期間がありますので、お試ししてみてください!

まとめ

  • 相場や他人との比較を過度に気にせず、希望の年収から時間単価を割り出す。
  • 得たい年収から算出した時間単価に1.5倍程度にした金額が、独立初期の程よい金額設定である。
  • スキルの組み合わせで、さらに単価アップを目指す。
  • 自分の価値設定を他人に委ねない!←重要!

では、また。

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