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ただのポートフォリオじゃもったいない!デザイナー向けWebサイト掲載内容

Webデザイン

読了目安時間は約 10 分です。

フリーランスデザイナーが個人サイトを作る理由を別の記事で述べてきました。

でも、具体的に何を載せたらいいんでしょう?ポートフォリオや過去の制作実績は当然ですが、それだけだと文字数も少なくGoogleなどの検索に引っかかるのは難しいかもしれません。とはいえ、ほかには何を入れたらいいんでしょう…けっこう戸惑うんじゃないでしょうか?

どうせ作るなら、ポートフォリオ以外のコンテンツを充実させてアピールしたいし、効果的に見せたいですよね。あわよくば集客できるサイトにしたい、というのが本音だと思います。独立する・独立したいデザイナーにとって、自動的に集客してくれるWebサイトはほんとに便利ですからね。

フリーランスデザイナーのWebサイトに記載しておきたい内容についてまとめていきます。

目次

サイトを見る人にとってのメリットを考える

「私をもっと知ってください!」とポートフォリオに力を入れて、猛烈アピールするのが悪いわけではありません。ですが、まず前提として『サイトを見に来た人にメリットがある』ことが重要です。

世の中の殆どの人は、あなたのことを知りません。興味もないんです、残念ながら。なのでその状態でいきなり「私の想いを知ってください!」といっても、あまり真剣に見てもらえません。サイトを見に来た人は『この人(このサイト)は、自分にとって役立つの?』という基準で判断します。

なので、『自分の強みや専門性が、サイトを見に来たあなたをお助けします!』というニュアンスが伝わるような内容にしましょう。

デザインは課題解決のためのツールです。それを忘れないように!

Webサイトの方針について

WEBサイトはある程度のボリュームのものを一気に作ってしまいましょう。「あとから継ぎ足せばいいじゃない」と思っていると、なかなかコンテンツが増えません。開業直後はとにかく忙しいですからね。

一旦出来上がれば、その後は週1くらいでこつこつとコンテンツの追加や更新、メンテナンスなどをやっていきましょう。なにかしら動きがあれば「ちゃんと活動しているデザイナーだな」と思ってもらえますし、検索エンジンからも評価してもらいやすくなります。

立ち上げまでが大変ですが、機能し始めたら自動広報ツールとして働いてくれます。独立するフリーランスデザイナーは、よく考えてしっかりとしたWEBサイトを作りましょう!

記載しておきたい内容は?

ポートフォリオ/制作実績

フリーランスに限らずデザイナーにとっては必須の、ポートフォリオ/制作実績ページ。

というより、このためにWebサイトを作るようなものです。サイトを見に来る人も、まずこのページを見ます。なのでなるべく上の方に載せましょう。

ただし、何回も見られるでしょうから、シンプルで飽きないデザインにしましょう。デザインに凝りすぎて必要な情報が伝わらないと意味がないですから。

また、ビジュアル重視の単なるギャラリーにしてしまうのももったいないです。文字情報が少ないとgoogleなどの検索エンジンにも引っかかりにくくなります。それに「どういうプロセスを経てこのデザインになったか」が伝わないと「共感」が得られません。画像以外の情報も充実させましょう。

最も重要なページですので、手を抜かないようしっかりと「作品への想い」を伝えましょう!

サービス内容

どのような仕事ができるのか、どんなデザインをするのか、なるべく具体的にしっかり明記しておきましょう。

専門用語については一般の人でも分かりやすい形で説明を加えておくと親切です。

具体的なサービスを明記していないサイトも結構あります。書いていても項目だけ箇条書きにしていて、イマイチよくわからなかったりします。

制作会社や広告代理店などデザイン界隈では長らく「『何でもできます』と、とりあえず言っとけ」というのがまかり通っていました。失注を防ぎたいから「『できない』とは言えない」のです。

この非効率な方法は、独立して個人で活動するフリーランスデザイナーには不利なんです。人手が足りないので「何でも」はできませんし、人にアピールしても「結局何ができるの?」と言われるのがオチです。他の人に紹介してもらう際にも「紹介しづらい」のです。

勇気が要りますが、フリーランスのデザイナーが生き残るためには選択と集中が大事です。「自分の強みや専門性」をしっかりアピールしていきましょう。

コンセプト/ビジョン/Philosophy/想い など

上記項目にも関連するのですが、どのような考えで制作しているかなど、こだわりポイントも書いて自分の考えを伝えましょう。

案外、「想いや考え方に共感したよ!」と言ってくれるクライアントさんは多いです。発注時の決め手になるんですよ。僕も発注する側になってわかりましたが、外注をお願いする時には「この人とはウマが合いそう」と思って決めますね。

具体的には、以下のようなことを記すと良いと思います。

  • 誰に何を提供したいのか
  • どのような状態になってほしいのか
  • どうしてこの仕事をはじめたのか
  • 仕事を通じて何を成し遂げたいか
  • その地域にどのような貢献ができるか など

もっとも競合と差別化しやすい部分です。意外と制作会社や広告代理店は当たり障りないことしか言ってないです。想いをしっかり伝えて差別化を図りましょう。

制作の流れ

これは発注に慣れていない素人さん向け情報です。個人向けにサービスを提供する場合は明記しておくと優しいですね。法人向けサービスの場合は特に無くてもOKです.

仕事の依頼から見積もり>ヒアリング>ラフ案>制作>修正>納品>支払い>アフターサービスまでの各ステップを、一連の流れをフローチャート的に表現してそれぞれ説明していきましょう。全く知識がないということ前提で、カンタンに理解できるよう噛み砕いて説明しましょう。

プロフィール/About us

個人的なことをつらつら書くのではなく、これまでの経歴やスキル、資格や所属団体などを書きましょう。デザイナーが選ばれる決め手は、やはり実績やスキル、想いです。上記の内容で重要なことはほとんど伝えられていると思いますので、ここは補足的な意味合いになります。

自分の写真、それが恥ずかしければ似顔絵やアバターなんかを掲載しておくと、信頼性や親しみが増します。「この人なら仕事を任せられる!」という雰囲気が伝わるような画像を用意しましょう。

メディア・媒体の掲載実績

初めのうちは、権威付けや信頼性を高めるために「メディア・媒体に掲載されました!」とアピールするのは重要です。仕事の単価をあげたり、品質を保証したりするのに役立ちます。ただし、メディアに利用されて振り回されないようにしましょう。自分がメディアを利用するのです。

料金表

「まずはお問い合わせください」だけだと、本当にお問い合わせしてもらうのは難しいでしょう。実際のところ、デザインに定価はありませんから金額なんてケースバイケースです。「金額なんか表記できないよ!」というお気持ちはすごくわかります。

しかし、例えば「時価」と書かれたお寿司屋さんに気軽に入れますか?僕は無理です…「おいくらですか?」と聞くのも勇気がいります。

料金が明記されているかどうか?で、お問い合わせをもらえる確率が変わります。

なので、目安でもいいので料金表はあったほうがいいです。いつでも修正できますので、「○年○月現在」としておいて都度修正していきましょう。

お客様の声

あまり載せているところは少ないのですが、『ちゃんと仕事している』と安心してもらえます。フリーランスのデザイナーとして受注したことがなければ載せられないのですが、実績があってクライアントからの許可がいただければぜひ載せましょう!これから独立して受注する場合は、納品後にアンケートとってWebサイトへの掲載許可をもらいましょう。

お問い合わせしてもらうための、ひと押しとなりますよ!

お問い合わせフォーム

これも必須項目です。というより、ここからお問い合わせをしていただくのがWebサイト開設の目的です!ここへ導くように設計しましょう。

お問い合わせの前後に、「よくある質問(FAQ)」を明記しておくと、お客様にも優しいですし、何度も同じお問い合わせに答える必要がなくなります。

ノウハウや各種情報コンテンツ(ブログ)

これはあとからでもOKです。ここを充実させようとするとキリがないです。長期間かけて少しづつ、じっくりコンテンツを積み重ねていきましょう。

これまでに培ったデザインメソッドや思想、業界動向など仕事に関わることはもちろん、見てくれた人に役立つトピックスなどを定期的に書いていきます。初心者でもできるデザイン、というコラムも面白いかもしれません。

結果に反映されるまで時間はかかりますが、ここの充実度合で検索に引っかかりやすくなってきます。

集客=お問い合わせしてもらうのためのコンテンツ

いろいろ述べてしたきましたが、フリーランスのデザイナーにとってのWebサイトは、単なるポートフォリオを作ることだけが目的ではないんです。最終目的は「集客」です。お問い合わせししてもらい、受注につなげるように導きましょう。

初めから完成度100%を目指す必要はありません。80%でOKです。あとから追加したり、修正したりして充実させていきましょう。

こちらの思想を理解してもらった上でコンタクトしてもらえるようになるので、お問い合わせ後も話がスムーズに進み、成約率も上がってきます。

大変だと思いますが、フリーランスのデザイナーとして必要な投資だと思って取り掛かってみてください。

では、また。

Webデザイン

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